日本知能情報ファジィ学会東海支部による「秋の勉強会2024」を下記要領にて開催します. 勉強会では,ソフトコンピューティング,統計学,ファジィ理論などに関する講演を開き,参加者同士で活発な議論を行っております. 恒例行事であるヒマ研・ガマ研と同様に一般の方でも参加可能です. 参加者のみなさまと活発な議論ができることを楽しみにしております.多数のみなさまのご参加をお待ちしております.


主催

日本知能情報ファジィ学会東海支部


協賛

IEEE名古屋支部


日時

2024年11月2日(土) 13時00分〜15時00分


会場

名古屋大学 東山キャンパス 教育学部棟・第1講義室

〒464-8601 名古屋市千種区不老町

アクセスマップ

キャンパスマップ


講演

題 名:生成AI時代の工学教育考ー実践を踏まえてー

講演者: 古橋 武先生 

概 要:本講演では、生成AIの技術革新がもたらす工学教育への影響とその可能性を探ります。生成AIは、個別指導や学習のパーソナライズ化をリアルタイムで実現し、従来の一斉授業や教科書中心の学習から大きな転換を促しています。具体的な実践例を交えながら、以下の主要なテーマについて議論します。

1.生成AIによる個別化学習の実現
生成AIの活用により、各受講生の理解度や進捗に応じた教材の自動生成が可能となり、個別の学習支援が効率的に行われる実例を紹介します。特に、工学分野における問題解決の演習やシミュレーションの動的生成に焦点を当て、生成AIがもたらす効果を具体化します。

2.教員の役割の変化
生成AI時代における教員の役割は、コンテンツ提供者から学習ガイドやメンターへと変化しています。AIが担う部分と、教員が果たすべきクリティカルシンキングや創造性の指導、個別のフィードバックの重要性について論じます。また、受講生のメンタルケアや学習の動機付けという観点からも教員の新しい役割を検討します。

3.アダプティブ教材設計の重要性
生成AIを活用したアダプティブ教材は、詳細な説明ではなく学習項目の列挙に重点を置き、学生がAIとの対話を通じて能動的に学びを進められるよう設計されるべきです。講演では、このアダプティブな教材設計の具体例を示し、受講生が自主的に学習するための仕組み作りについて議論します。

4.実践事例から学ぶ生成AIの活用法
私自身の教育実践を通じ、生成AIが工学教育にどのように組み込まれ、学生の学習効果が向上したかを紹介します。AIによる自動採点・フィードバック、適応型の課題提供、学習進捗のモニタリングに関する事例を示し、実際の成果を共有します。

5.工学教育における未来展望
生成AIが今後の工学教育に与える影響と、教育現場がどのように進化していくかについて考察します。技術革新が進む中で、学生が主体的に学び、創造力を発揮するための新しい教育モデルを提案します。

最後に、AIを駆使した教育システムによる新たな学びの可能性を共有し、参加者とのディスカッションを通じて、生成AI時代における効果的な工学教育の未来を模索します。また、AI時代における教員の新たな役割として、メンターや学習ガイドとしての重要性を論じ、生成AIを用いた教育の未来展望について考察します。
(こんな講演ができたらいいなあという願望がほとんどです.)

受講料・参加費

無料


参加申込み

「秋の勉強会2024」に参加される方は,2024年10月31日(木)までにこちらのフォームに必要事項を記入し,送信ボタンを押してください.修正事項がある場合は,登録後に修正することが可能です.

参加登録フォーム